仏像修復
後世に伝えたい日本の心
人々の心の救いとして長い年月の歴史を刻み、その姿を今日に伝えてきた仏像
私たちは先人のその深い祈りと畏敬の念をさらに後世に伝えるという重要な使命を狙っております
貴重な文化的遺産をより長く後世に伝える為、当社では害虫処理をはじめ、彫刻から漆塗り、金箔、彩色などそれぞれに卓越した職人の伝統技法で貴重な仏像を後世に伝えるお手伝いをしております。
復原修理
復原修復には新品仕上と古色仕上があります。
新品仕上げは製作当時の姿を復元する仕上げであり、製作当時の姿を復元しながらも永い年月経過を表現する方法が古色仕上げとなります。
欠損、欠失部は新補し、造像時の美しい姿形にもどします。耐久性、保存性を重視し、軟弱な層は除去し、新しい層に変え、金箔、金粉、彩色は美しさを重視し、上品で繊細な仕上げを施します。
お客様のの意向を重視し、新品仕上げまたは古色仕上げを施します。
保存(維持)修復
現在遺されている造像時の良い姿をこれ以上損傷させないように保持し、出来るだけ永く後世に伝える修復方法です。部材や当初の彫刻面、当初の彩色や漆箔は最も尊重され、傷つかないよう配慮しますが、粗悪な後世の付加物(後補部、補彩など)は技術的に可能な場合は、修正又は除去する場合もあります。
欠損、亡失部分は原則として補修しませんが、将来損傷がさらに拡大したり、像の保安上、構造的に不安のある場合は補修、復原することがあります。
修理部分の仕上げはできるだけ控えめにまとめ、当初仕上げ部を生かす美しい修理を行います。従って無用な補足や像面の塗り直しなどは原則として行いません。 信仰の対象物である為、お客様のご要望を伺いながら慎重に作業を進めさせていただきます。
仏像修復実績
西條山・長永寺様 御本尊採色修復
名刹長永寺様のご本尊は太平洋戦争後、二度と戦争が起きないようにとの願いを込めて作られました。阿弥陀様の台には一刀一刀心のこもったノミ跡があり、そのノミ跡が浮き出るように修復して欲しいと言うご住職様のご要望があります。
修復にあたっては日本漆を使うため、漆使いの名人が必要であり、金箔、金粉、岩絵の具も最上級の物を使用。それぞれの分野のエキスパートが力を結集し、一年以上の時を要してご住職様のすべてのご要望を叶えることができました。
修復前 修復後
阿弥陀如来修復 古色仕上
修復前 修復後 衣の繊細な模様も再現しました
小国桐沢八幡神社神馬修復
修復前 修復後
厨子入・三宝尊・日蓮上人修復
修復後
閻魔大王修復
修復前 修復後