お彼岸と日本国憲法

寒さ暑さも彼岸までと申しますが、昼と夜の長さが同じ春と秋のお彼岸が祝日とされているのは日本だけ。

そこには自然と共に生きてきた先人たちの想いがこめられているようです。

昭和二十三年に定められた「国民の休日」は「美しい風習を育て、よりよき社会と豊かな生活を築くために、祝い感謝する日」とされています。

その中で「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日。また「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日と書かれています。

また、仏教でも太陽が真東から昇り、真西に沈むのでお彼岸にはご先祖様たちのいる此岸(しがん)がもっとも通じやすい日になると考えられています。

ですから「春分の日」「秋分の日」の祝日は他の祝日と違い、決して移動する事はありません。

お彼岸の思い出 お墓が欲しいと泣いた従兄弟

とっと社長桜井は川口町の出身。お彼岸にはたくさんの思い出があるそうです。

雪深い川口でも春、お彼岸のお墓参りは欠かさず行われました。お墓は雪に埋まっていますので、その前に大人たちが雪で小さなかまくらを作ってくれます。

その中にかわいらしい雪だるまを飾り、お花をそなえ、大根の輪切りに釘をさして、そこにローソクをつけるのです。

子供達は大人が作ってくれる雪のかまくらに大興奮。わくわくしながらご先祖様のお参りをしたそうです。

ところが、桜井の分家の従兄弟の家には当時仏様がいないのでまだお墓がありませんでした。

楽しそうにお墓参りをする親戚の子たちがうらやましくてたまりません。思い余ったその子は「僕もお墓が欲しいっ!じーちゃんでもばーちゃんでもいいから早く仏様になってー!」と泣いて訴えたそうです。これには周りの大人たちも大笑い。

少し前まで、お墓や仏壇、ご先祖様はもっともっと私達の生活の中にありました。当時の思い出を聞くたびに、便利な今よりおおらかで豊かなくらしが偲ばれます。

あなたがいたから、今わたしがここにいます。ありがとう。」そんな気持ちで迎えたい令和四年のお彼岸です。

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